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【どうぶつ情報局】イヌと一緒に歩く (2019/10/21 配信)
人とコンパニオンアニマルの豊かな共生社会を探究する本学は、
WEB限定企画「どうぶつ情報局」と題して
季節折々の人と動物の暮らしにまつわるコラムを配信しています。
今回担当するのは「コンパニオンアニマルケア研究室」の福山 貴昭 講師です。

イヌと一緒に歩く

イヌは陸上哺乳類で最も早く長距離移動ができる能力を持った動物と言われています。
移動に適した関節は、立った状態の重心を安定させるよりも、移動する(歩く)ことに対応した構造になっています。
今回は、そんなイヌと一緒に歩く「散歩」についてご紹介します。


散歩のメリット

お散歩は外気浴の機会になります。風はシワや垂れ耳、豊富な毛量をかき分けて皮膚に刺激と乾燥をもたらします。冷たい空気を吸い込み、粘膜は鍛えられ、朝の太陽光はイヌの体内時計をセットします。そして、群れる本能を強く持つイヌにとって、貴重な他のイヌとの接触の機会にもなります。
散歩で色々な匂いを嗅ぐ行為は、横隔膜の筋肉運動を引き起こしますので、歩くことに加え、非常に効率の良いダイエットにもなります。
また、よほど訓練を受けたイヌでない限り、爪切りが嫌いというコがほとんどだと思います。お散歩をすることで爪はすり減るので、嫌がる爪切りの頻度を減らすこともできます。


散歩時のイヌの様子をよく観察しよう

  • 普段よりゆっくり歩いている

  • 普段より頭を下げて歩いている

  • 普段より耳がピョンピョンと跳ねるように歩いている

  • 普段より早く散歩を切り上げて家に帰りたがっている

など、普段から散歩の様子を観察しておくことで、イヌの不調を発見できることがあります。

シニア犬・老犬の散歩

犬種やイヌの大きさにもよりますが、一般的に7歳以上を老犬期と呼びます。老犬期を迎えたイヌにとっても、歩くことで血流が良くなったり、関節を動かすことがマッサージ効果となり、痛みの軽減や凝りの解消につながり、散歩はメリットがあるといえます。
ただし、人間同様に加齢によって身体機能は低下し、何かしらの不調を抱えている可能性もあります。日々の体調の変化に注意して、散歩の量や、室内と外気温との温度差など、負担にならないような配慮が必要です。



以上、今回は「散歩」を通した愛犬の健康管理についてご紹介しました。

暑さもひと段落して、これから南大沢キャンパス周辺は木々が色づき、お散歩にぴったりな季節となります。
11/2(土)~11/3(日)、本学では大学祭「絆祭」が開催されます。
11/3(日)には愛犬と一緒に参加できる『ドッグ・ウォーキングフェスティバル』(参加費無料/要予約)を開催予定です。
<イベントは終了しました>



執筆担当教員

コンパニオンアニマルケア研究室
福山 貴昭
講師

修士(危機管理学)・認定動物看護師

動物看護師の知識と技術を活かしたグルーミングのスペシャリスト。
健康管理を含めた手入れの重要性を説く。