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【どうぶつ情報局】犬のお散歩 ~案外知ってて知らない、野外の危険<ヒキガエル中毒>~(2019/ 4/10配信)
人と動物の架け橋をめざす本学は、WEB限定企画「どうぶつ情報局」と題して
季節折々の人と動物の暮らしにまつわるコラムを配信しています。
今回担当するのは「動物臨床内科学Ⅱ研究室」の小山田 洋子 助教です。

犬のお散歩 ~案外知ってて知らない、野外の危険<ヒキガエル中毒>~



 4月に入り、関東地方では桜が満開の時期を迎えています。
ワンちゃんを連れて、公園や野山へのんびりハイキングに行こう!なんて思いますね。
春の陽気につられて、冬眠していた両生類のヒキガエルも目を覚まし土の中から出てきて水場に向かって歩き始めます。
日本にはアジアヒキガエル、ニホンヒキガエル、ナガレヒキガエル、オオヒキガエルなどが分布しています。
体長は7~18cmほどの大きいカエルです。



 散歩中に見つけた普段見慣れない生き物は、犬の好奇心を揺さぶります。
この楽しそうな生き物を追いかけて行ってパクリと口にすると、ヒキガエルの後頭部にある耳腺から乳白色の猛毒が分泌されます。
この毒性物質の名前はブフォトキシン、トキシンとは毒という意味です。ヒキガエルにとっては外敵から身を守る大切な武器となります。
 犬が散歩中に突然、口から大量の唾液を出したり、頭を振ったり、顔を気にして前足で顔を引っ掻き始めたり、変な行動を始めたらヒキガエル中毒かもしれません。
  実際にあったことですが、元気だった飼い犬が突然苦しんで死んでしまい、その飼い主さんは死因が知りたくて動物病院の獣医さんに検体解剖をお願いしました。なんと、胃の中に一匹のヒキガエルが発見されました。死因はヒキガエル中毒でした。
 ヒキガエル中毒の診断の一番有力な手掛かりは飼い主さんの目撃情報です。犬にそのような症状が見られたら、とにかくすぐに大量の水で口を洗いましょう。そして、動物病院に電話をして駆け込みましょう。

執筆担当教員

小山田 洋子助教
 
獣医師

長年の臨床医としての経験を活かした教育を行う。
担当科目:動物臨床看護学(基礎・総合)実習/動物病院実習 他