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動物病態生理学研究室の富田幸子教授がiScienceに学術論文を発表しました(2021/4/8 配信)
動物病態生理学研究室の富田幸子教授がiScienceに学術論文を発表しました。

この研究では
(1)冠動脈、心臓リンパ管の形態形成で、細胞の移動を制御するセマフォリン3E-プレキシンD1シグナルが重要であることを明らかにしました。
(2)発生期にセマフォリン3Eは心臓を覆う心外膜細胞より分泌され、プレキシンD1を発現する周囲の血管、リンパ管内皮細胞の配置を制御していることがわかりました。
(3)セマフォリン3E-プレキシンD1シグナルの抑制が心筋梗塞による心筋のダメージを抑え、心臓機能が保護されることを、マウスを用いた病態モデル実験で明らかにしました。
これらの成果は心筋梗塞の新規治療法開発や先天性心疾患の理解に役立つ可能性があります。


論文発表の概要


  • 著者名:Kazuaki Maruyama*, Kazuaki Naemura,Yuichiro Arima,Yasunobu Uchijima, Hiroaki Nagao,Kenji Yoshihara,Manvendra K. Singh, Akiyoshi Uemura,Fumio Matsuzaki,Yutaka Yoshida, Yukiko Kurihara,Sachiko Miyagawa-Tomita,and Hiroki Kurihara

  • 研究論文名:Semaphorin3E-PlexinD1 signaling in coronary artery and lymphatic vessel development with clinical implications in myocardial recovery.

  • iScience 2021, 24(4), 102305 DOI 番号:https://doi.org/10.1016/j.isci.2021.102305



富田 幸子(とみた さちこ)

動物病態生理学研究室 教授/医学博士・獣医師
心臓・血管発生などの循環器発生学が専門分野。