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動物福祉学研究室の牛根奈々講師がAvian  Conservation and Ecologyに学術論文を発表しました(2022/11/22 配信)
動物福祉学研究室の牛根奈々講師がAvian Conservation and Ecologyに学術論文を発表しました。

重金属の鉛はヒトと野生動物で最も影響を及ぼしている環境汚染物質の1つです。中でも鳥類への影響は甚大で、汚染事例の多い猛禽類と水禽類については、汚染量の基準値が設定されています(20μg/dL)。
この研究では、人間社会を利用するユリカモメを対象に鉛汚染による健康影響を調査しました。その結果、2021年に小児で定められた5μg/dLと同等の濃度で影響が現れることが分かりました。野鳥についても、ヒトと同様に低濃度汚染による影響を検証していく必要があります。

研究発表の概要


  • 著者名:Nana Ushine, Osamu Kurata, Yoshikazu Tanaka, shouta Nakayama, Mayumi Ishizuka, Takuya Kato, Shin-ichi Hayama

  • 研究論文名:Estimation of the reference lead (Pb) concentration levels affecting immune cells in the blood of Black-headed Gulls (Chroicocephalus ridibundus, Laridae)(査読付き)
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  • 掲載情報:Avian Conservation and Ecology VOLUME 17 ISSUE 2 ARTICLE 40  



牛根 奈々(うしね なな)

動物福祉学研究室 講師/博士(獣医学)・獣医師・鳥類標識調査員
野生動物学、動物福祉学、鳥類学を専門とした研究に取り組んでいる。