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【どうぶつ情報局】海辺で探してみよう 不思議な生き物たち(2019/8/8 配信)
人と動物の架け橋をめざす本学は、WEB限定企画「どうぶつ情報局」と題して
季節折々の人と動物の暮らしにまつわるコラムを配信しています。
今回担当するのは「進化生態学研究室」の石川 牧子 教授です。


潮だまりは生き物の宝庫

暑い夏がやってきましたね。

夏の海の輝く水面は、新しい世界の広がりを感じさせます。
水の中を覗いてみると、そこには生命あふれる舞台が広がっています。

何もいないように見えても、気配を消してしばらく待つと、ほら、岩の隙間で何かが動いた!
潮位表を参考に干潮前の海に行くと、様々な魚やカラフルなウミウシなど、潮だまりに取り残されたたくさんの生き物たちに出会えます。

容器に入れると観察がしやすいですが、水温が上がると生き物は弱ってしまいます。
観察したら日なたに置いたりせずに、すぐに海に返しましょう。

生き物たちは、食うー食われるの関係のなかで進化してきました。中には毒を持つことで、捕食者から身を守ったり、自分の狩りに役立てている生き物もいます。
クラゲに気づかず触れる、あるいはきれいな模様のイモガイ、ヒョウモンダコ、カサゴなどに手を伸ばすことで、ヒトも被害を受けてしまいます。図鑑などで調べておくと、被害も回避できますし、自然をもっと楽しめますよ。



磯遊びには、足を保護するすべりにくい靴やマリンブーツが向いています。
写真は進化生態学研究室のメンバーと生態調査に行った時のものです。この時もたくさんの生き物を観察することができました。

遊びに夢中になっていたら、いつの間にか潮が満ちて小島に取り残されていた、なんてことのないように、たまに頭を上げて周囲を見渡しましょう。
また、お子様連れの場合は特に、ライフジャケットの着用、いざという時の避難経路の確認などもしておきたいところ。事故に気をつけて、楽しい時間をお過ごし下さい。

執筆担当教員

進化生態学研究室
石川 牧子
教授

博士(理学)

生物の食性や色彩パターンの進化を研究。


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