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【どうぶつ情報局】ネコとの暮らし (2019/12/23 配信)
人とコンパニオンアニマルの豊かな共生社会を探究する本学は、
WEB限定企画「どうぶつ情報局」と題して
季節折々の人と動物の暮らしにまつわるコラムを配信しています。
今回担当するのは「動物臨床栄養学Ⅰ研究室」の荒川 真希 助教です。

冬のぬくもり ネコとの暮らし



朝晩の気温が下がり、暖かな布団の中から出ることに少々の辛さを感じる季節が来ましたね。
我が家でも、布団の中に入れて欲しいと「ニャーニャー」と夜中に起こされる日々が始まりました。
寒い季節は、ネコが暖かさを求めて人の近くに来たり、ピタッとくっついてくれる幸せな季節でもあります。


ネコはさむがり?ネコの起源


さて、どうしてこのようにネコは暖かいところを好むのでしょうか。
童謡「雪」の歌詞にもあるように、ネコがこたつの中で丸くなっている姿をイメージされる方は多くいらっしゃるかと思います。
ネコが暖かいところを好むのは、ネコの起源が関連すると考えられます。
現在家庭で飼われているネコ、すなわちイエネコ(Felis silvestris catus)の起源はリビアヤマネコ(Felis silvestris lybica)であるといわれています。リビアヤマネコは、アフリカから中東に分布しており主に砂漠地帯の暑いところで生活をしていました。
そして次第に人と共に暮らすようになり、それからヨーロッパやアジアなどをはじめ世界中に広がっていったといわれています。
そのため、暖かいところを好むと考えられます。 とはいえ、高温となるストーブやこたつなどの暖房器具によるやけどには注意が必要です。
特に、高齢な猫では皮膚の感覚が鈍くなったり寝る時間が増えることによる低温やけどには注意が必要です1)。
猫が暖房器具に近づきすぎないように柵を設置したり、高温すぎる設定にしないようにするなど、必要に応じた工夫をすると良いでしょう。
猫が快適で安全に暮らせることで、少しでも長く幸せな時間を過ごしたいものですね。



参考文献 1)服部幸;猫を極める本 猫の解剖から猫にやさしい病院づくりまで,2017,p196-197,インターズー,東京

執筆担当教員

動物臨床栄養学Ⅰ研究室
荒川 真希
助教

認定動物看護師・ペット栄養管理士・VT・AHT・CDT・DGS

認定動物看護師として犬猫の栄養や動物看護学教育について研究。
「ネコ用ウェットフード(一般食)の主原料調査とマグネシウム含有量測定(日本動物看護学会 第27回大会)」
大学祭では「猫との幸せな暮らしかた」のミニセミナーを開催するなど大の愛猫家。