動物臨床栄養教育学研究室の荒川真希助教がペット栄養学会誌に学術論文を発表しました。
この研究では、ウェットタイプの猫用総合栄養食を対象に原料を調査し、主原料別により分類し考察しました。
主原料が「魚介類」の場合には、マグロとカツオが主たる魚類でした。
そして魚介類のみ使用している場合と肉類と併用している場合とではマグロとカツオの使われ方が大きく変化していました。
一方、主原料が「肉類」の場合には、肉類のみ使用している場合も魚介類との併用にもチキンあるいはチキン系の原料が
絶えず一番多く使用されている事実が共通していました。
このように、「魚介類のみ」、「肉類のみ」、あるいは「魚介類」と「肉類」の併用の仕方によって
ウェットフードに使用される
動物タンパク源となる原料の組み合わせに差異が生じることは、事前に予測していない結果でした。
論文発表の概要
- 著者名:大島誠之助・荒川真希
- 研究論文名:ペットフードの種類 その11 ―原料から見たウェットタイプ猫用総合栄養食―
- ペット栄養学会誌 第23巻 第1号 pp.29~35
荒川 真希(あらかわ まき)
動物臨床栄養教育学研究室 助教/修士・認定動物看護師・ペット栄養管理士、VT、AHT、CDT、DGS
認定動物看護師として犬猫の栄養や動物看護学教育について研究。
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